Peter Bernsteinソロ考察①

 

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今日は僕の大好きなギタリストの1人、peter bernsteinのソロを考察してみました。

まだまだ未熟なところが多すぎるので、ソロ考察をしていく事で自分のスキルアップに繋がればいいなと思っています!

 

一応譜面も書いてみました。

 

いかんせ譜面にはそこまで強くないので、譜割りを間違えている可能性もありますが、ざっとこんな感じだと思います。

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ちなみに、このソロを弾いているテイクはこちらの一曲目。スタンダードナンバーです。

「I'm Old Fashioned」

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僕の好きなドラムレスのトリオ編成で、ピアノとギターがぶつかる事なく、そして自由に演奏している感じがとても素敵なアルバムだと思います。

 

本題です。peter bernsteinのソロの魅力の一つですが、6度のインターバルの使い方が凄いんです。

特にこの曲での6度のインターバルの使い方はとても心地いいんですよね〜。

 

僕の書いた譜面で数えて5小節目。

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そもそも4小節目の4拍目にE♭を弾いていて、そこから5小節目の1拍目の表にD♭の経過音を使った後、1拍目の裏にE♭の長6度に当たるCに到着。そして次の2拍目の3連符、3,4拍目の2分音符を使い同じインターバルを違うリズムでもう一度演奏。

僕なら経過音を使うという発想なしにそのままE♭→Cと直接歌ってしまうと思うんですが、ここにD♭を入れ込むことでよりC音が生きてくる感じがします。勉強になりました。

 

そして次のフレーズです。

このトリオではI'm Old Fashionedの元のコード進行からほんの少しだけリハーモナイズしてある部分があって、それが僕の書いた譜面で数えて15〜16小節目の部分です。

そこでpeter bernsteinが演奏しているフレーズがすごく綺麗なんです。

恐らく事前にこのフレーズを決め打ちしていた可能性もありますが。

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まずCmのトライアドをm3→R→5thと降りて、5thのG音からBm7の5thのF#に到着。つまり経過音的にCmのトライアドの5thからBmのトライアドの5thに繋げているイメージだと思います。よくある流れですが、かっこいい!

そして、15小節目の4拍目。E→D♭と弾いているので恐らくこのE7の上でもう既に次のコードのA△を想定している気がします。

15小節目の4拍目から16小節目の2拍目までをA△上で度数を書くと、5th→3rd→M7→5th→13th→M7というパターンになります。

そして次の3拍目から。ここはマイナーのII-Vになっていて、Bm7♭5の上では13th→♭9というライン。ロクリアンというよりかは、テンションノートを弾くという感じのイメージですね。

そして4拍目のE♭7の上では♭9→3rdという流れ。そして17小節目のA♭には5度で着地という感じです。

ちなみにE♭7上での音をA♭で置き換えると♭13th→M7となります。オーギュメントの音と長7度でうまく17小節目の1拍目の5thを囲い込んでいるといった感じですね。よく出来ているフレーズです。

 

とりあえず今日はここまで!また続きはいつかやります。

 

 

プロフィール

湯川岳/guitarist 

 

大阪芸術大学演奏学科ポピュラー音楽コース在学中。主にJAZZ,FUNKなどを中心に演奏活動。ギター講師としても活動中。

 

主な受賞歴

"ダヴィンチを探せ!

大阪芸術大学アートコンペティション

オリジナル曲 「森からの便り」入選

 

個人レッスン、主張演奏等

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gakutora1@gmail.com